東京駅より金沢まで北陸新幹線が通り、金沢がとても近くなりました。
そして観光客もどんどん増えています。
そこでここでは石川県立美術館やそこに所蔵されている野々村仁清「色絵雉香炉」について掘り下げてみようと思います。
石川県立美術館
石川県立美術館は、1959年(昭和34年)に開館した、石川県にゆかりのある作品を中心に収集展示する美術館で、地方の県立美術館としては最も早い時期に建設された美術館のひとつです。
所蔵作品は、国宝の「色絵雉香炉」(野々村仁清作)をはじめ、6つの作品が国の重要文化財に指定され、さらに石川県が誇る名品を展示しています。
古九谷や加賀藩前田家伝来の文化財をはじめ、石川県ゆかりの芸術院会員や人間国宝の絵画・彫刻・工芸など、古美術から現代まで、石川県ならではの美術工芸品を多数展示しています。
石川県立美術館は、兼六園の真弓坂口の右手の広坂を上り切った場所にあり、シンプルかつ重厚な外観で本多の森に佇んでいます。
広坂の坂下にある金沢21世紀美術館が、気軽に立ち寄れる憩いの場なのに対して、石川県立美術館は、洗練された雰囲気の正統派美術館です。
折々に開催される企画展も人気が高いです。
館内にはパティシエ辻口博啓氏プロデュースのカフェも併設しています。
所在地 | 〒920-0963 石川県金沢市出羽町2-1 |
電話番号 | 076-231-7580 |
営業時間 | 開館:9:30~18:00 (入館は17:30まで) 休館:催物入替日 休館:年末年始(12月29日~1月3日) 営業:10:00~19:00 カフェ(ル ミュゼ ドゥ アッシュKANAZAWA)は年中無休 |
交通アクセス | ①金沢駅からバスで15分(北陸鉄道路線バス、城下まち金沢周遊バス) ②広坂・21世紀美術館下車から徒歩で5分 |
石川県立美術館の近隣観光スポット
金沢21世紀美術館
2004年10月9日にオープンした「金沢21世紀美術館」は、全国から多くの人が訪れ、入館者数は国内でもトップクラスの美術館です。
「まちに開かれた公園のような美術館」が建築コンセプトで、地上1階、地下1階建ての建物は、芝生の敷地の中央に、円形の総ガラス張りで建てられ、全てが正面に見えるという不思議な構造になっていて、気軽に立ち寄ってもらえるように、どの方面からでも入場することができ、無料で入れる範囲が広く、多数の作品を無料で鑑賞することも可能です。
金沢21世紀美術館の収蔵作品の収集方針は、1900年以降に制作された歴史的参照点となるような作品や、1980年代以降に制作された新しい価値観を提案するような作品、金沢にゆかりのある作家による新たな創造性に富む作品です。
石川県立歴史博物館
石川県立歴史博物館は、兼六園のすぐそばの本多の森公園の中にあり、赤レンガミュージアムと称される3棟の赤レンガ造りの建物です。
3棟の赤レンガ造りの建物は、かつては旧陸軍兵器庫や金沢美術工芸専門学校(金沢美術工芸大学)に使用されていたものを復元再生したもので、平成2年に重要文化財に指定されています。
石川の古代から近代までの歴史と文化を紹介するほか、科学と技術、江戸の暮らし、海・里・山・町のひとびとの暮らしなどのテーマも展示しています。
歴史体験コーナーでは、実物資料に手を触れたり、試してみることをコンセプトに体験する構成なっており楽しめます。
兼六園
兼六園は、水戸の偕楽園・岡山の後楽園と並び日本三名園のひとつとされ、国指定特別名勝に指定されています。
春のサクラ、初夏のカキツバタ、秋の紅葉、冬の雪吊りと、四季を通じてさまざまな自然美が堪能できます。
雪から木の枝を守る雪吊りは金沢の冬の風物詩として一見の価値があります。
敷地は約11.4万平方メートルと広大なため、ガイドツアーに参加した方が見どころを逃しません。
広大な園内には「ことじ灯籠」「唐崎松」「雁行橋」「霞ヶ池」「時雨亭」「夕顔亭」などが点在しており、それぞれの景観を楽しみながら廻遊する庭園です。
ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで最高ランクの3つ星を獲得したことで、海外からの観光客にも人気のスポットになっています。
尾山神社
尾山神社は加賀藩祖・前田利家公と正室お松の方を祀る神社です。
重要文化財指定の「神門」は、オランダ人ホルスマンの設計で、全国的にも珍しい和漢洋の3つの建築様式が用いられた異色の門です。
特に、最上階にはめ込まれたギヤマンは美しく、優しい明かりが灯される夜には幻想的な雰囲気で辺りを包み込み、訪れた人を魅了します。
珍しい狛犬も人気で、日本現存最古の避雷針もあります。
近江町市場にも近く、から長町武家屋敷や繁華街を結ぶ場所にあり、観光の途中に気軽に立ち寄ることができます。
近江町市場
加賀百万石の台所として知られる「近江町市場」は、石川県金沢市の中心部にあり、狭い小路を挟んで並ぶ180店舗あまりの店先で、日本海の新鮮な魚介、地元産の野菜や果物を中心に、威勢の良いやりとりの中で売り買いされる活気あふれる市場です。
古くより繁華街として栄えた武蔵ヶ辻にある近江町市場は、1721年から加賀藩前田家の御膳所として、金沢市民の台所としてもにぎわい、300年近くもの間人々の生活を支えてきました。
近江町市場の中でぜひ食べていただきたいのが「海鮮丼」です。たくさんのお店が趣向を凝らした自慢の海鮮丼を用意し、その豪華さで知られています。
また、2009年4月には「近江町いちば館」が開業し73店舗が入居、飲食店や食品売り場のほかにも近江町交流プラザができました。
新鮮な魚介類やコロッケなどの揚げ物、どじょうの蒲焼、店頭ですぐに食べることができるお店もあります。
行列の店も多く、ネタがなくなると閉店してしまう場合もあるので、早めの時間帯に行くことをおすすめします。
野々村仁清と色絵雉香炉
野々村仁清
江戸前期の京焼の陶工で生没年不詳です。
野々村仁清は、丹波国桑田郡野々村で誕生し、通称清右衛門、号は仁清です。
野々村仁清は、明暦前後〜元禄ごろに活躍し、粟田口(あわたぐち、京都)、瀬戸(せと、尾張、愛知)で学び、のちに、京都の御室(おむろ)に戻り、1644年から1648年の正保年間頃に仁和寺の門前に窯を築きます。
この窯は御室窯(おむろがま)と呼ばれ有名です。
轆轤(ろくろ)が巧みで、大ぶりの作品でもほころびなく均一な薄さに挽きあげる技は高く評価されています。
漆で模様を描いて金銀粉を固着させる蒔絵(まきえ)の味わいを応用した優美な色絵陶器を完成させ、京焼の大成者といわれています。
色絵雉香炉
「色絵雉香炉」は野々村仁清作の国宝で、石川県立美術館に展示されています。
ほぼ等身大の雉の香炉で、上下二つに分かれ、蓋に4個の煙出し孔がうがたれ、胎土はわずかに黄色味をおびています。
京焼の祖といわれる仁清の彫塑的な作品のうちでも特にすぐれている作品です。
香炉とはお香をたくのに使用する容器です。
この色絵雉香炉は昭和44(1969年)年9月25日に発行された第1次国宝シリーズの切手の図案にもなっているので、見たことがある方も多いのではないでしょうか?
石川県立美術館にはこの国宝の色絵雉香炉と、重要文化財の色絵雌雉香炉がの第一展示室に常設展示されています。
買取プレミアム
買取プレミアムは、着物や切手、ブランド品などお客様が使わなくなったお品物をご自宅まで無料で出張、査定、買取するサービスです。
女性査定員も活躍中ですので、女性のお客様でも出張査定を安心してご利用いただけます。
日本全国、手数料・キャンセル料一切かからず完全無料でお伺いします。
ご自宅まで査定・買取に伺うので、持ち運ぶ手間がなく、一歩も外に出ずとも気軽にご利用いただけます。
・親から譲り受けたものの、ご使用されない
・引越しや衣替えをきっかけに処分を検討されている
・売りたいものが大量にあって持ち運ぶのが面倒
・生前整理や遺品整理など
まとめ
いかがでしたか?
石川県立美術館やそこに収蔵されている野々村仁清作の「色絵雉香炉」について掘り下げてみました。
周辺にはたくさんの観光スポットがありますので、興味を持たれた方は是非行ってみてください。
美術館などの施設は事前にスケジュールを必ず確認しておきましょう。