ADHDは眠くなる!睡眠障害などと治療薬の副作用

ADHDは眠くなる!睡眠障害などと治療薬の副作用

ADHDは眠くなる!睡眠障害などと治療薬の副作用
ADHD(注意欠如・多動性障害)は発達障害のひとつとされえいます。
しかし、その発達障害の中で唯一、治療薬がある病気です。
ここでは特にADHDの睡眠障害と、薬の副作用としての傾眠について取り上げ、
なぜ日中に眠くなってしまうのか、それは治療薬の副作用なのか
などについて紹介します。

ADHDは過度に眠くなるなどの睡眠障害を伴う頻度が高い

ADHDは過度に眠くなるなどの睡眠障害を伴う頻度が高い
ADHDの治療法には、コンサータ、ストラテラ、
インチュニブを使った薬物療法があります。

ADHDの薬物療法には一定の効果がありますが、
必ずしも薬だけでADHDが治るわけではありません。

ADHDはいろいろな睡眠障害を伴う頻度が高いとされています。
入眠困難や睡眠維持の障害、朝すぐに起きられない、
日中に過度な眠気が生じる、などの症状がでます。

これらの睡眠障害を放っておいてしまうと、
二次的に注意欠陥症状や多動症状が悪化し、
悪循環になることもあります。

特に思春期を過ぎた後のADHDの方には
日中に過度の眠気を訴える傾向が多く、
これは脳の注意・覚醒を維持する機能がきちんと働いていないことと
関係していると言われています。




日中の過度な眠気は当然のことながら深刻な問題となってしまいます。

学生の方ならば、授業中に寝てしまうこともあり、学業不振や不登校、
そして退学にさえつながることもあります。

また、社会人の方ならば、仕事でミスを起こしてしまったりすることで
上司に非難されるなど、二次的にうつ症状を発症してしまったり、
最悪の場合、退職に追い込まれてしまうことも少なくありません。

このような場合には、
コンサータというお薬が効き目があることがわかっています。

コンサータはドーパミンに作用することで
脳の回路がスムーズに働くように補助します。

コンサータは1日1回、朝に服用すれば1時間ほどで効くため、
速効性があり便利です。

また、ストラテラも睡眠覚醒リズムを改善する働きがあります。

ストラテラは脳内のノルアドレナリンを増やすし、
注意喚起機能を高めます。

ストラテラはコンサータと違い即効性はなく、
1〜2ヶ月かけてじわじわ効いてくるのが特徴です。

ADHDはいろいろな睡眠障害を伴うことが多いです。

いままで睡眠障害と捉えられていた人の中にも、
実はADHDの症状だった、という場合がでてくるわけです。




ADHD治療薬の副作用について

ADHD治療薬の副作用について

コンサータの副作用

コンサータの安全性を調べる試験において、
子どもでは80.6%、大人では76.8%に
何らかの副作用があることがわかりました。

子どもでもっとも多かった副作用は
食欲減退42.1%
次いで不眠18.5%、体重減少12%、頭痛8.3%、腹痛5.6%
悪心5.6%、チック15.1%、嘔吐3.7%でした。

大人でもっとも多い副作用も食欲減退39.7%でした。
続いて、動悸21.7%、体重減少19.9%、不眠症18.0%
悪心16.5%、口渇14.7%、頭痛10.7%となっています。

なお、服用量の違いでは、副作用の頻度は変化しませんでした。

ストラテラの副作用

ストラテラにも副作用があります。

ストラテラの服用で、特に気をつけておかなければならない副作用は、
肝機能障害・黄疸・肝不全・アナフィラキシーです。

この副作用が起きることは非常に稀で、
どのくらいの頻度で起きるのかも不明なのですが、
ストラテラを服用する際は、念のために注意しておきましょう。

服用後に自覚症状が出た場合は服用を中止し、
速やかに医師や薬剤師に相談してください。

その他にも、ストラテラの服用で起きる副作用があります。

子どもの場合は、
頭痛(22.3%)、食欲減退(食欲がなくなる)(18.3%)
傾眠(眠気でうとうとしてしまう)14.0%
腹痛(12.2%)、悪心(吐き気)(9.7%)となっています。

大人の副作用の場合は、悪心(吐き気)(46.9%)
食欲減退(食欲がなくなる)(20.9%)
傾眠(眠気でうとうとしてしまう)(16.6%)
口渇(口の渇き)(13.8%)、頭痛(10.5%)となっています。

このような症状が出た場合でも、すぐに医師に相談しましょう。

インチュニブの副作用

インチュニブにもいくつかの副作用あり、
販売元の臨床検査で74.8%に
何らかの副作用があることがわかりました。

副作用の主なものは、傾眠(眠気でうとうとしてしまう)57.5%
血圧低下15.4%、頭痛 12.2%でした。

インチュニブの服用の際に起きやすい副作用は、
低血圧、徐脈(心臓の拍動数が異常に減少する)、
鎮静、傾眠です。

そして、注意しなければならない重大な副作用もあります。

・低血圧(5%以上)、徐脈(5%以上)
血圧の低下や、脈拍の低下で失神になる可能性があります。
インチュニブの服用中には血圧の変化に注意しましょう。

・房室ブロック(0.5%以上)
徐脈の一種で、心臓がリズミカルに血流を送る働きに
異変が起きてしまうことです。
房室ブロックが悪化してしまうと失神する可能性があります。

・失神(頻度不明)
低血圧や徐脈が悪化すれば、失神が起着る可能性があるため
観察をしっかり行い変化に気を配りましょう。、
めまいやふらつきなどの異常がでた際は
速やかに主治医に相談しましょう。

インチュニブは適切な使用方法を継続することが重要です。
特に、毎日欠かさず飲むことと、いきなり服用を中断することは
副作用のリスクを高めますので注意してください。

飲み忘れたり、気になることがあれば、
速やかに主治医に相談しましょう。



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まとめ

いかがでしたか?

ADHDはいろいろな睡眠障害を伴う頻度が高く、
入眠困難や睡眠維持の障害などが起きやすくなります。

それらは日中にも過度な眠気を誘発し、何処にいても眠くなるなど、
いつでも眠気のある状態になってしまいます。

また、ADHD治療薬のコンサータの場合には不眠があり、
ストラテラやインチュニブには
副作用として、傾眠(眠気でうとうとしてしまう)があります。
ですから、余計に日中にうとうとしてしまう可能性が高いのです。

ADHDは薬だけでは治すことは難しいので、行動療法なども組み合わせ
医師の指導の下、適切に対応しましょう。



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