最近、家庭で気軽に野菜を育てられる家庭菜園が人気となっています。
年齢に関係なく、長く続けることができるため、家庭菜園は趣味として始めやすいといわれています。
最近では、インテリアのアイテムの1つとして、室内で家庭菜園を行う方も多いようです。
ここでは、そんな初心者でも家庭菜園を楽しむための道具や肥料、どんな野菜が育てやすいかなどをまとめてます。
家庭菜園とは
家庭菜園は、野菜などを育て収穫することを楽しむ園芸のことをいいます。
庭などに造った畑で、家族で農作物を栽培して楽しむことをいいます。
マンションでも簡単なハーブや野菜であれば、プランターがあれば育てられるので、種や苗から育てることのやりがいや楽しさを感じることができます。
家庭菜園のあると便利な道具
家庭菜園を行うために、たくさんの道具を最初から揃える必要はありませんが、あれば作業効率があがるり便利な道具もあります。
必要に応じて道具を揃えていくことも、家庭菜園の楽しみといっていいでしょう。
・スコップ:土砂をすくうために使う基本的な道具です
・くわ・三本ぐわ:土壌を掘り起こすために使う道具
・草かき:草削りや草集め、土寄せ作業に便利です
・かま:植物を刈るための農機具です
・移植ごて:片手で持つ小型のシャベルのことです
・バケツ:水を運ぶために必要な道具です
・手袋:手を汚れや簡単な傷から守ります
・じょうろ:水やりや液肥を与えるために使用します
・ホース:庭の畑の水やり便利です、使用したい範囲より少し長めのホースがあると良いです
・噴霧器・霧吹きスプレー:農薬などを撒くために使用します
用土
基本用土
赤玉土
関東ローム層の赤土で、通気性、排水性、保水性、保肥性に優れています。
黒土
関東ローム層の表層土で、保水性、保肥性に優れているが、通気性や排水性を確保するために腐葉土などを混ぜて使用することが多いです。
鹿沼土
栃木県鹿沼地方の火山砂礫が風化した粒状の軽い土で、通気性、保水性に優れている。
有機物をほとんど含んでいない酸性土が特徴です。
改良用土
腐葉土
広葉樹の落ち葉を発酵腐熟させたもので、通気性、保水性、保肥性に優れ、有用微生物の働きを活性化し土質を改良するために使用します。
堆肥
牛ふんや樹皮など有機物を発酵させて腐らせたもので、通気性、排水性に優れ、有機物を増加させ、団粒構造をつくります。
ピートモス
湿地の水ゴケが泥炭化したもので、腐葉土の性質と似ているが、酸性が強いので、有用微生物を活性する力は弱いです。
酸度を調整したものは室内園芸に利用されることが多いです。
バーミキュライト
蛭石から作った無菌の軽いのが特徴的な人工土で、保水力や保肥力を増す目的で他の用土に加えて使用します。
パーライト
真珠岩などのガラス質の火山岩を高温処理した軽い粒状の人工砂礫で、通気性、排水性に優れているので、粘質土の改良などに使用します。
軽石
軽く強度もある軽石は、通気性、排水性に優れているので、水はけの悪い土に混合したり、洋ラン・東洋ラン、山野草などの植え込みの材料として使われます。
大粒の軽石は鉢底石として使用されます。
肥料
土とともに野菜の生育を助ける役割をしているのが肥料です。
肥料は、動物の糞や枯れ葉などを元にした「有機肥料」と、化学的に作られた「化成肥料(化学肥料)」に分けられます。
有機肥料
有機肥料とは、油粕や魚粉、鶏糞など、植物性または動物性の有機物(炭素を含む化合物)が原料の肥料をいいます。
有機肥料には、土への栄養補充と土壌改良という役割があります。
微生物により分解された際に出る分泌物の効果で、土壌に団粒構造が形成され、保水性や透水性が良くなることで、ふかふかで良い土になります。
化成肥料
化学肥料とは、無機質肥料を化学的に加工して作られた肥料のことをいいます。
化成肥料は植物に合った肥料成分のみが配合されているので用途に合う肥料を選べ、速効性や緩効性など、効き目を調節することもできます。
失敗の少ない野菜
家庭菜園を楽しく続けるコツは、失敗することなく確実に収穫していくことにあります。
ですから初心者は、できるだけ簡単な野菜から育てることをおすすめします。
そして家庭菜園に慣れてきたらだんだん難しいものに挑戦していきましょう。
家庭菜園で人気の野菜
初級
ピーマン、ナス、オクラ、ホウレン草、大根、キヌサヤ、キャベツなど
中級
トマト、白菜、ブロッコリー、カリフラワーなど
上級
キュウリ、スイカ、メロン、イチゴ、枝豆など
家庭菜園向きの楽しい野菜
イタリア料理系
リーキ、ズッキーニ、ビーツ、エンダイブ、アーチチョークなど
中国野菜
チンゲンサイ、ツルムラサキ、エンツァイ、タアツァイなど
ハーブ
クレソン、コリアンダー、セージ、ミント、スイートバジルなど
プランター栽培と鉢栽培
畑がなくても家庭菜園はできます。
プランターや鉢栽培はベランダ菜園に向いていますし、最近はキッチンガーデンを行っている方も多いですが、それにも向いています。
プランターで栽培しやすい野菜
クレソンやホウレン草、春菊、小松菜、セリ、ネギなどの野菜がプランター栽培にはとても適しています。
少しハードルが上がりますが、ニンジンや小カブ、枝豆なども作ることができます。
鉢で栽培しやすい野菜
ニラ、ホウレン草、春菊、小松菜など野菜が鉢での栽培にはとても適しています。
また、イチゴやサヤエンドウ、ソラマメは花もかわいいので、鉢植えをして室内に置けば良いインテリアになります。
貸し農園の「シェア畑」
家にお庭がなくても近所のシェア畑で家庭菜園ができます。
今、手ぶらで行けるサポート付き貸し農園が流行っています。
子どもの教育のためにも、家族のレジャーにも使える「シェア畑」で、無農薬野菜を自分で栽培してみませんか。
まとめ
いかがでしたか?
今人気の家庭菜園やベランダガーデンはどちらも手軽に始めらる魅力があります。
また休日の憩いもできたり、食の安全にも配慮することもできます。
キッチンガーデンの場合は身近なところにみどりを置くことができて、インテリアとしてもやさしい効果があります。
少し専門的にトライしてみたい方はお住まいの近くのシェア畑を借りて、週末には子どもと一緒に汗を流してみてはいかがですか?
手ぶらで行けるのもいいですし、専門的なことは菜園アドバイザーが教えてくれます。
何よりも自分たちの手で育てた野菜を食べる喜びは、暮らしに潤いを与えてくれるはずです。